ストレッチは大きく分けて「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」の2種類があります。
この2種類のストレッチは、運動の種類も効果も異なります。
≪動的ストレッチ≫
体を動かしながら筋肉を刺激し、関節可動域を広げていく
*効果
・運動前に、心拍数や血流を増加させ体を温めることで、筋肉が伸ばしやすくなり、また筋肉の緊張
を和らげる効果があるので運動時の怪我防止になります
・筋肉と関節を同時に動かすことで全身の協調性を高める効果もあるので、運動時のパフォーマン
ス向上にもつながります
・筋肉が柔らかくなることで、血流も改善され、基礎代謝アップも期待できます。これにより、冷えや
むくみの解消も期待できます。
*ストレッチのタイミング
柔軟性を高めながら体を温めることができるので、運動前の準備体操として行うことがお勧めで
す
*注意点
無理やりにグイグイやり過ぎると、筋肉や関節を痛めることもあるので加減が必要です。また
心拍数や血流を増加させて体が温まるので、運動後や就寝前には不向きになります。
≪静的ストレッチ≫
勢いや反動をつけずにゆっくりと、筋肉を伸ばした状態で10~20秒維持して柔軟性を高める
*効果
・筋肉がほぐれて柔軟性が向上し、関節の可動域が広がります
・ゆっくりと深く呼吸をしながらストレッチをすることで、血圧や心拍数が下がり、副交感神経優位の状態となり、心身のリラックス効果があります
・副交感神経が働くことで、血管が柔らかくなり広がるため、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果も期待できます
・副交感神経が優位になると、同時に大脳の興奮が治まり、腰痛など慢性的な痛みを和らげる効果も期待できます
・副交感神経が優位になることで、心も落ち着きイライラや不安感、ストレス解消にもつながります。
・幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、心身の安定にもなります
・血流が改善されると、日常生活の中でたまった老廃物や疲労物質も血流と共に運ばれ分解されて
いきます。結果、疲労回復の効果が期待できます
・基礎代謝が上がることで、ランニングやジョギング、ハードな筋トレほどではありませんが、ダイエッ
ト効果や太りにくい体作りも期待できます
*ストレッチのタイミング
血流を促す効果があるので、運動後に疲労物質を流すためのクールダウンはもちろんですが、ゆっ
くり呼吸をすることでリラックス効果もあるため、入浴後や就寝前の行うことをお勧めします
*注意点
無理やりに伸ばそうとすると、伸張反射(筋肉を無理に伸ばそうとすると、筋肉の中にある“筋紡錘が働き、ダメージを受けないように筋肉を収縮させて守ろうとする働き)が起きるため、逆に筋肉が硬くなるので、無理のない範囲で行ってください。
また運動前に行う際は、緩み過ぎるとケガの原因にも繋がります。
※筋肉が緩み過ぎない程度であれば、ダンスなど広い可動域を必要とするスポーツは、ウォーミングアップに取り入れることをお勧めします。
整骨院にいらっしゃる患者さんにも怪我予防のためにストレッチを勧めていますが、「体が硬いから辛い」、「なかなか柔らかくならない」というお悩みをよく聞きます。そういう場合、ほとんどの方が間違った方法でストレッチをしていることが多いです。
私がダンスのインストラクターをしている時にも、「柔らかくなりたい!」と一生懸命になり過ぎて、力任せにギューギュー頑張っている方は多かったですね。
でも、力任せ&息止めストレッチでは、伸張反射が起きて逆効果なってしまいます。
ストレッチは、正しい方法で行いましょう!
息を止めてギューッと!とか…
SMiLE整骨院では、PNFによるストレッチを行っております。
「PNF=Proprioceptive Neuromuscular Facilitation(固有受容性神経筋足通報)」
言葉は難しいですが、簡単に言うと、運動神経に働きかけ動かしやすい身体を作る手技です。
通常のストレッチは、“伸ばしたい方向”(主動筋)に伸ばしますが、PNFストレッチでは、反対側の筋肉(拮抗筋)からアプローチすることで、伸ばしたい筋肉を緩めていくので、前述した「伸張反射」を起こさせずにストレッチしていきます。
無理なく気持ちよくストレッチをして、可動域を広げて動きやすい体を作ることはもちろんですが、血流が良くなることで疲労物質も流がれて体も心もスッキリ!運動不足解消や、代謝を上げることで太りづらい体作りにも効果を期待できます。
体を動かしたいけど、運動はめんどくさい方にもお勧めです。
お気軽にご相談下さい。
Keep smile
SMiLE整骨院 小口明美
SMiLE 整骨院
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